薬局薬剤師FMの備忘録

薬剤師えふえむの勉強ノート

主に勉強のこと。合間に日記も!

吸入ステロイド薬

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新人の頃、吸入器の指導には少し苦労した覚えがあります。

というのも吸入器の種類でセット(充填)の仕方が違ったり、製品によって空噴霧の回数が違ったりと…覚えられへん!!ってなったからです(笑)

 

今回は吸入器の種類について。

 

吸入ステロイドは気管支喘息の治療においては長期管理薬(コントローラー)として用いられます。吸入器の種類によって特徴がありますので見ていきましょう。 

 

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吸入器の種類

吸入器には大きく分けて3種類あります。

ネブライザー

~特徴~

・液状の薬を霧状にして吸入するタイプ。

・自ら吸い込むという感じではなく、普段の呼吸感覚で吸い込めるので乳幼児に適している。

・吸入に時間がかかる。

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~製品~

・インタール吸入液

・メプチン吸入液

など

 

pMDI(加圧噴霧式定量吸入器)

~特徴~

・ガスの圧力で薬を噴霧して吸入するタイプ。

吸入する力が低下した人でも吸入しやすい

・薬を噴射した時と吸う時のタイミングが難しいため、吸入指導はしっかりと把握する必要がある。

・スペーサー(吸入補助器具)があれば乳幼児でも吸入しやすい。

 

~製品~

・オルベスコインヘラー

・キュバールエアゾール

など

 

DPI(ドライパウダー定量噴霧器)

~特徴~

・粉末状の薬(ドライパウダー)を吸入するタイプ。

自分のタイミングで吸入することができる。

・自分で吸入するため、吸入するための力が必要。

 

~製品~

・シムビコートタービュヘイラー

・アドエアディスカス

など

 

ステロイド単剤

・キュバールエアゾール(pMDI)

1日2回タイプ、空噴霧2回

成人800μ、小児200μまで

 

・フルタイドエアゾール(pMDI)

1日2回タイプ、空噴霧なし

成人800μ、小児200μまで

※使用前よく振る

 

・オルベスコインヘラー(pMDI)

1日1回タイプ、空噴霧3回

成人800μ、小児200μまで

 

・フルタイドディスカス・ロタディスク(DPI)

1日2回タイプ、空噴霧なし

成人800μ、小児200μまで

 

・パルミコートタービュヘイラー(DPI)

1日2回タイプ、空噴霧2回

成人1600μ、小児800μまで

 

・アズマネックスツイストヘイラー(DPI)

1日2回タイプ、空噴霧なし

成人800μまで、小児記載なし

 

ステロイド+β2刺激薬

アドエアエアゾール(pMDI)

1日2回タイプ、空噴霧4回

成人1回2吸入、小児1回1~2吸入

 

フルティフォームエアゾール(pMDI)

1日2回タイプ、空噴霧4回

成人1回2~4吸入、小児記載なし

 

アドエアディスカス(DPI)

1日2回タイプ、空噴霧なし

成人1回1吸入、小児1回1吸入

 

シムビコートタービュヘイラー(DPI)

1日2回タイプ、空噴霧3回

成人1回1~4吸入、小児記載なし

 

レルベアエリプタ吸入用(DPI)

1日1回タイプ、空噴霧なし

成人1回1吸入、小児記載なし

 

副作用

吸入ステロイド剤の副作用は

・嗄声(声枯れ)

・カンジダ症

が有名ですね。

この副作用の対策としてはきちんとしたうがいをすることで回避できます。

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基本的な吸入指導

pMDI

オープンマウス法

使用前によく振る(キュバール以外)。

呼吸を整え、十分に息を吐きだす。

吸入口を口の方に向け、吸入口と唇の間を3~4cm離して息を吸い込みながら容器の底を強く押す。

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④吸入後、できれば10秒間 or 苦しくない程度に息を止める。

⑤うがいをする。

 

 クローズドマウス法(オルベスコのみ)

息を十分に吐きだす。

息を止めたまま、吸入口を軽くは歯でくわえて、しっかりと唇で覆う。

③息を吸い始めると同時に、アルミ缶の底を1回しっかりと押して、ゆっくり十分に吸入する。

④吸入後、できれば5~10秒息を止める。

⑤ゆっくりと息を吐きだす。

⑥うがいをする。

 

DPI

①薬剤をセットする(それぞれの吸入器の仕方で)。

②十分に吐き出す。

③しっかりとマウスピースをくわえ、※適切なスピードで1秒以上吸入する。

吸入後、できれば10秒間 or 苦しくない程度に息を止める。

⑤1回の吸入では十分に吸えていない可能性があるため、②~⑤を1~2回繰り返す。

⑥2吸入するものに関しては①~⑤を繰り返す。

⑦うがいをする。

 

※適切なスピードとは…

DPIの場合は一定の吸入速度で吸入しないと肺に十分な薬が到達しない場合がある。一般に吸入速度は60~90L/分が適切とされており、「そばをすする強さ」、「ジュースをストローで吸うより若干弱い程度」と言われているがこの感覚は個人差がある。

 

 

今日はこのへんでっ