薬局薬剤師FMの備忘録

薬剤師えふえむの勉強ノート

主に勉強のこと。合間に日記も!

膣カンジダ症の薬 薬局で買える市販薬の特徴

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薬局で購入できる市販薬シリーズ。

今回は膣カンジダの薬です。

 

うちの薬局、女性の薬剤師がパートのおばちゃん一人だけなんで、夜は男性だらけになるんですよね。

けっこうデリケートな薬なので、対応は女性薬剤師希望のお客さんが多いんですけど…申し訳ございません( ;∀;)

 

でも、説明はしっかりできないとね!薬剤師とは言えませんからまとめていきます。

 

膣カンジダとは

カンジダ菌は健康な人の皮膚や粘膜に常在する真菌の一種。膣カンジダ

とは膣の中にいるカンジダ菌が異常に増殖したものを言う。

原因

主な要因としては

①生理や閉経などのホルモンバランスの変化

②疲労や寝不足、ストレス、風邪などによる免疫力の低下

③抗生物質の長期使用による菌交代減少(細菌が減少し、真菌が増殖)

 常在菌の異常増殖なので、だれもが発症する可能性があり、10~60代の年代のうち5人に1人は経験がある発症率。

症状

膣・外陰部のかゆみ

白色で酒かす状・ヨーグルト状のおりもの

が主な症状。

症状が特徴的なので、過去に膣カンジダと診断された方は再発だとわかりやすい

 

適正な販売のために

 使用してはいけない人

・初めて発症したと思われる人

・薬の成分に対してアレルギーを起こした人

・15歳未満または60歳以上の人

・妊娠または妊娠している可能性のある人

・発熱、悪寒、下腹部痛、背中や肩の痛み、色のついたまたは血に染まったおりもの、魚臭いおりもの、生理の停止、膣からの不規則または異常な出血、膣または外陰部における潰瘍、浮腫またはただれがある人

・糖尿病の人

・頻繁に膣カンジダを繰り返す人(1~2ヶ月に1回または6か月以内に2回以上

・再発かどうかわからない人

 

 中止の判断

使用後、膣に熱感、刺激感、かゆみの悪化、発赤、痛み。皮膚に発疹。

3日間使用しても、症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない

こういったことがあれば使用を中止し、他の疾病の可能性があるため医療機関へ。

 

また使用期間中に生理が起こった場合は使用をいったん中止する。

 

膣錠の使い方 

①使用前に入浴するか、ぬるま湯で患部を清潔にする。

②手指を石鹸できれに洗い、膣錠を指先で膣内の最も深いところに挿入する。

③挿入後、患部に触れた手指は石鹸でよく洗う。 

 

なぜ6日間?

症状は3日間ほどでなくなることが多いが、3日間だけでは真菌が排除されきれずに残っている可能性があるため、しっかり6日間使用する。

 

クロトリマゾール製剤

エンペシドL膣錠 

※画像をクリックすると購入画面に飛びます。

特徴

カンジダ菌に対する優れた抗真菌作用

有効成分が膣内に効果的に広がる発泡錠

無着色・無臭の錠剤

油脂性基材を用いているので、夏場でも溶けない

クロトリマゾールの作用機序

イミダゾール系の抗真菌薬で

真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。

高濃度では直接細胞膜を覆う直接作用もあり、細胞内への栄養の輸送を阻止することによって細胞を死滅させる

 という2つの作用がある。

 

エンペシドクリーム

最近エンペシドクリームも発売されましたね。これだけ要指導医薬品

特徴

クリームタイプ。

膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使う。

膣症状(おりもの、熱感など)を伴う場合は膣剤と必ず併用する。

 

 

オキシナコナゾール製剤

 オキナゾールL100

特徴

カンジダ・アルビカンスだけでなくカンジダ・グラブラタにも有効な優れた抗真菌作用

挿入後、膣内の水分を吸収することですみやかに崩壊・分散、しかも滞留性が高い

小型でそうにゅうしやすいスリムタイプの膣錠

オキシコナゾールの作用機序

イミダゾール系の抗真菌薬で

真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。

 

フェミニーナ膣カンジダ錠

特徴や使い方などはオキナゾールと一緒。

うちで取り扱ってるのはこっちですね。

 

 

イソコナゾール製剤

メンソレータム フレディCC膣錠

特徴

挿入後、膣内の水分を吸収することでペースト状に変化し、有効成分が膣患部に長時間覆う

スリムな形状で挿入しやすい

イソコナゾールの作用機序

イミダゾール系の抗真菌薬で

真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。

 

メンソレータム フレディCCクリーム

特徴

クリームタイプ。

膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに使う。

膣症状(おりもの、熱感など)を伴う場合は膣剤と必ず併用する。

 

 

ミコナゾール製剤

 メディトリート(膣坐剤)、メディトリートクリーム

特徴

錠剤タイプでなく坐剤タイプ(細長い)

フレディシリーズと同じように膣坐剤とクリームは併用できる。

値段はフレディシリーズより安め

ミコナゾールの作用機序

イミダゾール系の抗真菌薬で

真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。

 

有効性と安全性

どのシリーズに関しても95%以上の改善率が報告されている。

副作用に関してもかなり少ないのも特徴。

あるとすれば患部のかゆみや発赤の増加や灼熱感などがある。

 

最後に

調べていて思ったのがこんなにあったんやなぁっていうのが感想。

有効性や安全性からみても各シリーズの違いはあまりなさそう。

ポイントは膣錠とクリームは併用できるってところかなぁ。