薬局薬剤師FMの備忘録

薬剤師えふえむの勉強ノート

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セント・ジョーンズ・ワート?ノコギリヤシ?~健康食品、薬との飲み合わせ~

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薬の代謝うんぬんを調べていると、ちょいちょい出てくるセント・ジョーズ・ワート。

まぁ学生の頃に名前ばかりさんざん勉強したことやったけど、実際それがなんのか真面目に調べたことがなかった…。

 

というわけでセント・ジョーンズ・ワートを含むその他健康食品についてみていきます。

 

セント・ジョーンズ・ワート

日本で言うと、セイヨウオトギリ草のこと。

それを乾燥させたものをハーブティー、サプリとして用いられる。


 

効能

 詳しい作用機序は不明だがルボックス(フルボキサミン)やジェイゾロフト(セルトラリン)などのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と同じ作用を示すと考えられる。

なので、セロトニンの量を増やすことで、リラックス効果や抗うつ効果がある。

他の作用としてはCYP3A4の酵素を誘導することで他薬物の代謝を促進させることがある。

薬との相互作用

 ・SSRI、SNRI、トリプタン系片頭痛治療薬

➡セイヨウオトギリの作用としてSSRIのような効能があることから、セロトニンの血中濃度が上昇してセロトニン症候群のリスクを上昇させることがある。

・主にCYP3A4で代謝される薬物

➡セイヨウオトギリの作用でCYP3A4を誘導させる作用があるので、服用している薬の代謝が促進され血中濃度が低下することがある。逆にセイヨウオトギリを服用を急に中止すると代謝促進能がも急になくなり、薬物の血中濃度が上昇することがある。

主な薬剤は

・ジゴキシン

・フェニトイン

・カルバマゼピン

・ワルファリン

・エストラジオール

・シクロスポリン

…などなど

 

ノコギリヤシ

ノコギリヤシはヤシの一種。効能がある成分は果実から抽出される。サプリとして販売されている。


 

効能

5-αリアクターゼを阻害することでジヒドロステロン(男性ホルモン)の増加を抑える。前立腺肥大は男性ホルモンの増加によって起こるので、前立腺肥大症に効果があるとされている。

薬との相互作用

・卵胞ホルモン製剤、経口避妊薬

➡男性ホルモンを抑える作用がある反面、女性ホルモンを増やす可能性がある。卵胞ホルモンは肝臓に働きかけ、凝固因子の産生を促進させる働きがあるため、相加作用によって血栓症のリスクが上昇する。

 

イチョウ葉エキス

イチョウの木は街路樹として見かけることが多いが、その種子(銀杏)は食用として使われる。サプリとして用いられるの緑葉から抽出した成分を凝縮したもの。


 

効能

イチョウ葉には20種類以上のフラボノイドが含有されており、その効用としては

・抗酸化作用

抗血小板作用

血糖降下作用

・認知機能改善効果

など多種多様の効果を持つ。

 

薬との相互作用

・血液凝固防止薬

➡抗血小板作用との相加作用により、出血傾向が強くなる可能性がある。

・血糖降下作用

➡血糖降下作用との相加作用により低血糖症状を起こす可能性がある。

 

エキナセア

日本ではムラサキバレンギクと呼ばれる。ハーブティーとして用いられる。


 

効能

エキナセアは免疫力を活性化させる作用があり、風邪やインフルエンザの予防や感染症の治りを促進させる効果を持つ。

薬との相互作用

・免疫抑制薬

➡効能が相反するので薬剤の効能を弱めてしまう。

 

バレリアン

セイヨウカノコソウに含まれる成分。サプリとして販売されている。


 

効能

脳内のGABAの分泌量を上昇させる作用により精神の安定、催眠、鎮静効果がある。

薬との相互作用

・向精神薬、抗ヒスタミン薬

➡相加作用により鎮静作用が強くなり、日中の強い眠気やふらつきなどが強くなる可能性がある。

 

続く?

とりあえず今回は5種類挙げてみた。

てか、書いてる途中で思ったけど、店に売っているサプリメントとの飲み合わせ早見一覧を作ってもいいかもしんない。