薬局薬剤師FMの備忘録

薬剤師えふえむの勉強ノート

主に勉強のこと。合間に日記も!

シダトレンスギ花粉舌下液を調剤する時の注意点。~医師確認だけじゃない?~

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本日薬局にて

おっちゃん薬剤師「なにこれーシダトレン…どっかで聞いたことあるなぁ」

お薬「(添付文書ポチー)あ、スギ花粉の薬か!確か徐々に慣らしていくやつやな!でも在庫ないから発注しますねー」

「はーい。患者さんは明日でもいいって言ってくれてますねぇ。よかったよかった」

監査中…

「(ん…待てよ…シダトレンってなんか前の上長がコールセンターがどうのこうのって言ってた気が…)

おもむろに携帯取り出しグーグル検索…

お薬「どうしはったんですか、えふえむさん」

「いや、なんかね、シダトレンが来たら何かするってのを思い出して…。あ!あった!先生!コンサータみたいに医師の確認がいるみたいです!あぶねー」

お薬「え!ホンマですか!?もーおっちゃん新しい薬からっきしやわぁ…」

 

そのあと、休憩から戻ったもう二人の薬剤師スタッフに聞いてみると知らなかったと…。

 

あぶねぇ。確認怠るとこだった。

 

というわけで今回はシダトレンスギ花粉舌下液についてをまとめます。

 

 

どういった薬?

シダトレンスギ花粉舌下液はスギに対する花粉症をお持ちの方に処方されるお薬。

成分はスギ花粉エキス

「えっ?スギ花粉で苦しんでるのに、スギ花粉エキスを投与するの?」

っていう薬剤師はいないと思うが、一応。

 

この治療はアレルゲン免疫療法または減感作療法とも呼ばれたりする。

簡単にいうと、少量のアレルゲンを徐々に体の中に入れることで体に慣れさせる療法である。

 

医師の確認

シダトレンの添付文書の警告文にはこう書かれてる。

本剤は、緊急時に十分に対応できる医療機関に所属し、本剤に関する十分な知識と減感作療法に関する十分な知識・経験を持ち、本剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師のもとで処方・使用すること。薬剤師においては、調剤前に当該医師を確認した上で調剤を行うこと

当該医師を確認した上でってことは直接電話で聞くのか?というと、そんなことはなく、これはコンサータと同様インターネット、もしくはコールセンターへの電話対応で確認できる

 

以下、コールセンターの番号と確認用サイト

コールセンター

0120-893-146

<受付時間:月~金 9:00-19:00、土日 9:00-17:30祝日除く>

 

確認用サイト

鳥居薬品舌下免疫療法薬 登録医師確認窓口|確認用サイト

 

他にも確認することが?

鳥居薬品さんの薬剤師向けの資料にはこのようなことが書かれてます。

本剤処方患者に対する『患者携帯カード』携帯の指導及び記載内容の確認  本剤処方患者にはアナフィラキシーで早期にみられる症状発現時に速やかな対応を補助する『患者携帯 カード』が処方元医師から交付されます薬剤師は本剤交付時毎に『患者携帯カード』の携帯及び記載内容をご確認 くださいますようお願いします。

つまり医師の確認以外にも「患者携帯カード」なるものを持参かつしっかり内容を記載されているかチェックしないといけないわけですね。

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↑こんなやつ。

 

では、もし持参やら記載やらしてない場合は調剤してはいけないのかというとそんなことはないようです。

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※HP引用

 

これ忘れちゃいそうです💦

 

用法用量

~服用量~

シダトレンには

①200JAU/mL ボトル

②2000JAU/mL ボトル

③2000JAU/mL パック

の3つの製品があり、治療には①から順番に使っていく。

 

①と②は増量期と呼ばれる時期に使い、少ない量から徐々に量を増やしていく。

服用量・服用スケジュール

※1プッシュが0.2mL

 

①と②が終われば③を使い、一定の用量を服用していく(維持期)。

③はパックになっているので1回1包すべて滴下する。

 

~服用の仕方~

①ボトルの場合、薬液が出るか1プッシュして確かめる。

②ボトルの場合、その日に決められた量を舌の下にプッシュする。パックの場合はそのまますべて滴下する。

舌の下に薬液を入れたまま2分間保持。経ったら飲み込む。

④そのあと5分間は飲食禁止。

 

注意として

  • 服用後、服用前後2時間は激しい運動、アルコール摂取、入浴は行わないように指導する。

これは血行がよくなることで、シダトレンの吸収が上昇し、副作用のリスクが上昇するから。

 

副作用

軽い副作用なら

  • 口の中の副作用
    口内炎、舌の下の腫れ【はれ】(舌下腫脹【ぜっかしゅちょう】)
    口の中の腫れ【はれ】(口腔内腫脹【こうくうないしゅちょう】)
  • 喉【のど】のかゆみ(咽喉頭そう痒感【いんこうとうそうようかん】)
  • 耳のかゆみ
  • 頭痛  など

重大な副作用はやはりアレルゲンを投与することから

  • ショック
  • アナフィラキシー

が起こる可能性があります。

 

そのための患者携帯カードでもありますね。

アナフィラキシーやショックは下手すると命を落としかねることもありますので、患者携帯カードに書かれているようなことが起こった場合はすぐさま救急車です。

 

最後に

シダトレンの処方を見るのは初めてだったので、危うく確認を怠るところでした💦

他にも錠剤タイプのシダキュアやダニアレルゲンのミティキュアも同様に医師の確認がいるので要注意ですね。