薬局薬剤師FMの備忘録

薬剤師えふえむの勉強ノート

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ケイツー(K2)シロップ 赤ちゃんが飲む理由

先日、待望の第一子が生まれました!

帝王切開での出産だったので、奥さんが1週間の入院。

そこで1週間の予定表を見てみると、赤ちゃんの予定に「ケイツーシロップを投与します」の文言が。

たまに門前の小児科でもK2シロップが出ることがあるので、「おっ、生まれてすぐ飲むのか!」と。

添付文書を詳しくは見たことなかったので、

今回はそのケイツーシロップについてまとめていきます!

 

 

ケイツー(K2)シロップって??

ケイツーシロップはその名の通り、ビタミンK2を含むシロップ製剤。

◆適応

  1. 新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療
  2. 新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防

◆用法用量

  1. 1日1回、1mLを経口投与する。なお症状に応じて3mLまで増量する。
  2. 出生後、哺乳が確立したことを確かめてから、1回1mLを経口投与する。その後、2回目として生後1週間または産科退院時のいずれか早い時期、3回目として生後1か月後にそれぞれ1回1mLを経口投与する。ただし、1ヶ月健診時にビタミンK欠乏が想定される症例では、生後1ヶ月を超えて投与を継続すること等考慮する。

 

ビタミンKの作用

ビタミンK依存性タンパク質の活性化に必須。主な作用として

  1. 血液の凝固
  2. 組織の石灰化

に関わる。

 

ビタミンKの産生

ビタミンKは自ら作り出す事ができない。腸に存在する腸内細菌によってビタミンB群や、ビタミンKの合成を行っている。

 

赤ちゃんが飲む理由

ビタミンKは自ら作り出す事ができず、腸内細菌が作り出すってことは述べました。

もうここで察しのつく方はいると思いますが、そうです、生まれたばかりの赤ちゃんは腸内細菌が充分に存在しないんです。

つまり充分な量のビタミンKが産生できないので、出血や骨が薄くなってしまう可能性が出てきます。

f:id:FMyakuzaishi:20180617132301p:image

参照:https://chounaisaikin-quest.com/age-change/

 

他にも新生児がビタミンKを欠乏する理由として、十分な解明はされていないが

  • ビタミンKは胎盤移行性が悪く、出生時の備蓄が少ない。
  • 母乳中のビタミンK含有量は少なく、個人差が大きい。また母乳分泌や新生児の哺乳量も個人差がある。
  • ビタミンKの吸入能が低い。

などが挙げられる。

 

投与する時期

用法用量のところとかぶるが、簡単にまとめ。

●1回目

出生後、何回か哺乳できたことを確認できたら、1回1mL経口投与。なお、ケイツーシロップは高浸透圧のため滅菌水で10倍に薄めて投与するのも一つの方法。

➡高浸透圧だと壊死性腸炎が発症するという海外での報告がある。

●2回目

生後1週間後or産科退院時に1回1mL経口投与。

●3回目

1ヶ月検診時に1回1mL経口投与。

●それ以降について

  • 粉ミルクを主体とするならば、粉ミルクにビタミンKが含まれているのでケイツーシロップの投与を中止してもいい。
  • 母乳を主体とする場合、母乳中のビタミンK移行を増加させるため、ビタミンKを多く含む食品(納豆や緑葉野菜など)の摂取を意識する。
  • 日本及びEU諸国の調査で3回の投与だけでは乳児ビタミンK欠乏性出血症の報告があるので、発症予防のため、生後3ヶ月まで週1回投与することもある。

 

飲ませ方

◆スプーンで飲ませる場合

スプーンにシロップを少しずつ取り分けて、ほほの内側に流し込む。

◆哺乳瓶の乳首で飲ませる場合

哺乳瓶の乳首だけをくわえさせて、シロップを少しずつ流し込む。

◆哺乳瓶で飲ませる場合

  • ミルク
  • 母乳
  • 湯冷まし

これらにシロップを混ぜて飲ませる。ただし赤ちゃんが飲み切れる量(10mL以下)で調整すると良い。

 

最後に

子供も生まれたことですし、子供への服用の難しさが痛感しますかね💦

まぁケイツーシロップはまだ味があんまりわかんない時期に投与するものなので最初のうちは苦労しないかも?

ちなみに味は薄い砂糖水のような感じみたいです。